ビックリマンシールの軌跡
- ひろすえ
- 2019年12月11日
- 読了時間: 4分

2019年11月、アニメ「冴えない彼女の育てかた」(通称:冴えカノ)のコピーバンド「冴えない彼女??の育てかた」として新宿のライブハウスに出演してきました。
当初アニメ原作自体もよく知らず、「友人に誘われたので」というジャニーズ事務所への応募理由のような消極的な理由で参加したサークルでしたが、「冴えカノの登場キャラクターに扮してステージ上で小芝居を繰り広げる」という、通常の人間なら恥ずかしくて絶対に思いつかない恥辱プレイに好んで取り組んでいく、ちょっとアレな人たちが揃った集団だったため、彼らの熱気にやられ、気が付いたら私が一番恥辱(ご褒美)にのめり込んでしまいました。
しかし、楽しかった恥辱プレイも祭りのあと。
わたしはあんなに恥ずかしい痴態を晒した翌日には、まるで常識人のような顔をして通勤電車に揺られているのでした。
できればもっと恥ずかしいことがしたかった。
それが叶わぬ夢ならば、せめてあの日の思い出を何か形として残したい。
そうなると当然「メンバーの似顔絵でビックリマンシールを作ろう」という結論に辿り着きます。
以下、作成過程をレポートとして記します。
1.原画作成 まずはアレなメンバー全員分の似顔絵を描きます。

このとき、ビックリマンのキャラクターにすることを想定して2等身で描くことを心がけます。
描きながら思ったのは、顔のパーツが整っている人というのは、非常に似顔絵が描きづらいということです。何も特徴がない。
描き終わったあと、私はみんなのことが少し嫌いになりました。
2.資料収集
ビックリマンシールを作るためには、ビックリマンシールのことをよく知らなくてはいけません。
都合よく、会社に併設されているコンビニにビックリマンシールが売られていたので、私はお昼休みのたびにビックリマンチョコを1つ余計に買う生活を続け、ニキビだらけになりました。

解析の結果、ビックリマンシールの特徴は以下にまとめられます。
身体のパーツなど、意外と書き込みが細かい
線画はすごく太くて、くっきりと描かれている
色は単色で、陰影や光のハイライトなどは最低限の部分にしか施されていない
キャラクタの名前は基本くっだらねえダジャレ
シール裏の説明文は何度読み直しても何が書いてあるのか分からない
集めているうちに、だんだんビックリマンシール自体に魅力を感じ始め、今回の「悪魔 VS 天使 第34弾」についてはコンプリートするまで購入を止めない構えです。
3.ビックリマン化
原画とビックリマンの特徴を掛け合わせ、ビックリマン化させます。

こちらはメインヒロイン・加藤恵をビックリマン化させたものです。
今回、全部で6体のビックリマンキャラクターを作成したわけですが、そのうち加藤恵だけはどうしてもキラキラのレアシールにしたかった。
具体的には、以下のようなキラキラ加工にしたかったのですが、
やはりペイントソフトの小手先では限界があり、そこだけは納得のいく仕上がりにできませんでした。
4.シールにする
完成した6体のキャラクターですが、この時点ではパソコン上のデータでしかなく、これではビックリマンシールとは呼べません。
ビックリマンシールというのは、実家の冷蔵庫に無造作に貼ってお母さんにぶん殴られて初めてビックリマンシールと呼べるのです。
また、ニキビだらけで夜中までキャラクター作成に勤しんでいた私は、この段階で「なんで俺だけがこんなにつらい思いをしなけりゃならないんだ、あいつらも同じくらい酷い目にあわせてやる」という、逆恨みのお手本のような状況になっていましたので、「実際にシールを作って、今度の忘年会で奴らの大切な私物に勝手に貼ってやる」という壮大な計画を立て、シール作成に突き進みました。
とはいえ、シールなんてどうやって作ればいいんだと思っていたところ、youtubeで以下の動画を発見。
100均で売ってる道具だけで作れるんですね(あと声が素敵ですね)。
以下が完成形です。

コンビニのプリンターで普通紙に印刷した紙で作っているので、細かい部分に粗は多いのですが、きちんと裏がシールになっている、ビックリマンシールを作ることができました。

分かりづらいですが、ラミネート加工で表面はテカテカしています。

自分のパソコンに貼ってみました。
(ちなみにこの「出海ちゃん」の似顔絵が一番似ています。)
これで準備はすべて整いました。
あとは実行に移すのみです。
忘年会、覚悟しておけよ!!!!

(上記はLINEグループに投稿した犯行予告メッセージ)
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